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海外発券とは
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海外発券とは
海外発券とは外国(海外)発の航空券を購入することです。航空券の出発地が日本発ではなく外国発なので、外国(海外)の現地の空港でチェックインして紙の航空券を発券するので海外発券と呼ばれています。(今はオンラインチェックインの場合は紙の航空券がないので「発券」はありませんが)航空券は出発地の国の物価を考慮して価格を決めるそうで、物価が安い国が出発地の航空券は価格が安くなるそうです。
比較(発着地を入れ替え)
発着地を入れ替え
具体的にどの程度安くなるのかを知る為に価格を比較してみます。(以下は2025年5月11日時点の情報です)
最初に羽田→金浦(日本発券)と金浦→羽田(ソウル発券)の往復航空券の価格を比較します。 同じ路線で出発地が逆になるとどの程度価格が変わるのかを知るためです。 羽田⇔金浦は1日に朝、昼、夜の時間帯に全3便があり、昼の時間帯の便同士で比較します。昼の便の価格は高かったので、最安値での比較ということではありません。 運賃のタイプは条件を揃える為にエコノミーとビジネスの両方で選択可能なStandardにしました。
日本発券
出発地 | 目的地 | 日付 | 発時間 | 着時間 | エコノミー | ビジネス |
---|---|---|---|---|---|---|
羽田 | 金浦 | 10/21 | 16:10 | 18:35 | 34,150円 | 88,650円 |
金浦 | 羽田 | 10/23 | 12:40 | 14:55 | 34,690円 | 87,190円 |
合計 | 68,840円 | 175,840円 |
ソウル発券
出発地 | 目的地 | 日付 | 発時間 | 着時間 | エコノミー | ビジネス |
---|---|---|---|---|---|---|
金浦 | 羽田 | 10/21 | 12:40 | 14:55 | 27,480円 | 41,480円 |
羽田 | 金浦 | 10/23 | 16:10 | 18:35 | 23,740円 | 42,840円 |
合計 | 51,220円 | 84,320円 |
ビジネスクラスだと価格に2倍の差がありました。
同じ目的地への発券場所の違い
次に羽田→JFK(日本発券)と金浦→JFK(ソウル発券)の往復航空券の価格を比較します。 目的地のJFK(ニューヨーク)は同じで、発券場所が異なるとどの程度価格が変わるのを知るためです。 金浦とJFKの出発時間が昼の便になるようにし、羽田⇔JFKのフライトは同じ便になるようにしています。 こちらも最安値での比較ということではありません。 運賃のタイプはStandardにしましたが、日本発券のエコノミーはStandardが高額だったので追加でValueも記載しました。Valueは払い戻し不可、予約変更可です。(ソウル発券だとValueがなく、Classic(払い戻し可、予約変更不可)しかありません) また、PP単価も記載しました。これを見ると、8~12円というSFC修行の目安のPP単価が如何に優秀かが分かると思います。
日本発券
出発地 | 目的地 | 日付 | 発時間 | 着時間 | エコノミー | ビジネス | エコノミー(Value) | 予約クラス | 積算率 | PP | PP単価(エコノミー(Value)) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
羽田 | JFK | 10/21 | 22:45 | 22:55 | 232,980円 | 660,480円 | 105,680円 | K | 30% | 2,021 | 52.3円 |
JFK | 羽田 | 10/23 | 13:30 | 16:55 | 227,900円 | 655,400円 | 115,600円 | K | 30% | 2,021 | 57.2円 |
合計 | 460,880円 | 1,315,880円 | 221,280円 | 4,042 | 54.7円 |
ソウル発券
出発地 | 目的地 | 日付 | 発時間 | 着時間 | エコノミー | ビジネス | 予約クラス | 積算率 | PP | PP単価(エコノミー) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金浦 | JFK | 10/21 | 12:40 | 22:55 | 84,020円 | 327,320円 | S | 50% | 3,937 | 21.3円 |
JFK | 金浦 | 10/23 | 13:30 | 22:20 | 80,400円 | 323,700円 | S | 50% | 3,937 | 20.4円 |
合計 | 164,420円 | 651,020円 | 7,874 | 20.9円 |
羽田⇔JFKの部分は同じ便に乗りますが、ソウル発券だとだいぶ安くなります。
海外発券を旅行で活用する場合
海外発券を旅行で活用する場合の日程を考えてみたのが以下の表になります。ソウル発券でエコノミーClassicで166,400円です。 これとは別途、発券場所のソウルまでは別途航空券を用意する必要があります。どの航空会社でも問題なく、LCCでも構いません。
出発地 | 目的地 | 日付 | 発時間 | 着時間 |
---|---|---|---|---|
金浦 | 羽田 | 10/19(日) | 19:55 | 22:15 |
羽田 | JFK | 10/20(月) | 10:50 | 11:00 |
JFK | 羽田 | 10/25(金) | 2:00 | 5:15 |
羽田 | 金浦 | 11/7(金) | 20:05 | 22:20 |
日程の概要の説明ですが、土日をソウルで過ごして、日曜夜に帰国、翌月曜日の朝のニューヨークへのフライトで日付変更線を跨いで現地時間の月曜午前中にニューヨーク着、土曜日の深夜のフライトで日付変更線を跨いで日曜日の早朝に帰国、2週間は普通に過ごして金曜夜のフライトで週末はソウルで過ごします。
- 発券場所のソウルへ行くために、10/18に日本発で11/9にソウル発のソウル行きの往復航空券が必要です。この航空券を額面通り捉えると10/18~11/9の期間を韓国に滞在することになります。
- ニューヨーク行きのフライトは、乗り継ぎが12時間以上あるので、一旦帰宅するか、ホテルに宿泊するかになるかと思います。
- ニューヨークからの帰国後、ソウルへ行くまで2週間の間隔があります。ストップオーバーという仕組みを利用しています。ストップオーバーとは、少ない追加料金で乗り継ぎ時間が24時間以上にすることができる仕組みです。つまり、航空券の扱いとしてはこの部分は羽田での2週間の乗り継ぎという意味になります。どのくらいの間隔にするかは自由に決めることができます。
- ニューヨークの行きの羽田での乗り継ぎでもストップオーバーを入れると航空券の代金が倍以上に上がったので、行きはストップオーバーをしていません。
- 2度目のソウルには金曜夜に付くので、二泊して日曜日に帰国します。
別途用意する航空券の価格次第ですが、単純にニューヨークを往復する代金で、追加でソウルにも2回行けるというのが、一般的な海外発券の有効活用方法だと思います。
ちなみに、金浦⇔羽田の部分のフライトを乗らないで、羽田⇔JFKの部分だけ乗ればいいのではないか?と考えますが、それをやると、羽田⇔JFKの搭乗も拒否されるとか、ブラックリスト入りするなどの処置があるらしいので、そういうことはできないそうです。
SFC修行での海外発券の活用方法
海外発券で航空券を安く購入できるといってもPP単価は良くないので単純な方法ではSFC修行では利用にしくいです。SFC修行で活用できる方法はソウル⇔羽田のビジネスクラスの国際線に石垣・那覇・宮古あたりを2往復する国内線を追加する方法です。この方法がSFC修行で活用できる理由を以下にまとめます。
- ソウル⇔羽田のビジネスクラスは海外発券でかなり割安に購入できる
- 国際線の複数都市という購入方法で、国際線の往路と復路のそれぞれに最大2回の国内線(計4回の国内線)を格安で追加することができる
- ビジネスクラスの国際線に追加した国内線はPPの積算率が100%になる
これらが組み合わさることにより、7~8円台の優秀なPP単価にすることができます。また、ストップオーバーの仕組みも利用することにより、フライトを週末にして、仕事をしつつ修行をする日程を組むことができます。
デメリット、もしくは注意点は以下になります。
- 航空券の旅程に同じ都市を3回以上入れることはできません
- 「ソウル→羽田→石垣→羽田→石垣→羽田→ソウル」は羽田が3回入るので組めません
- 石垣発着便で羽田以外の最東は名古屋なので「ソウル→羽田→石垣→名古屋→石垣→羽田→ソウル」が最もたくさんPPを獲得できます
- 石垣ではなく那覇発着の場合の最東は仙台なので「ソウル→羽田→那覇→仙台→那覇→羽田→ソウル」になります。石垣の場合と獲得できるPPはさほど変わらないです。
- 往路に追加した国内線は1日に2回搭乗できますが、復路に追加した国内線は1日に2便搭乗できるかは距離で変わるようです。具体的には「ソウル→羽田」の後の「羽田→石垣→名古屋」は1日で2フライトを取ることができますが、「名古屋→石垣→羽田」の部分を1日で取ることができません。
- 「名古屋→石垣」と「石垣→羽田」を別の日にすれば取ることができるので、石垣で1泊する必要があります。つまり、名古屋でも宿泊が必要なので「羽田→石垣→名古屋(宿泊)→石垣(宿泊)→羽田」と2泊3日の日程になります。獲得できるPPは最大なので基本的にはPP効率も7円台になります。那覇でも同じく那覇での1泊が必要になります。
- 石垣ではなく、長崎や鹿児島などに変更すれば「名古屋→長崎→羽田」を1日で取ることができます。つまり、「羽田→石垣→名古屋(宿泊)→長崎→羽田」の1泊2日の日程になります。獲得できるPPは石垣よりも約2000減り、PP単価も8円台に落ちますが、2日で済むので週末に組み込みやすいです。PP単価8円台は悪いわけではありません。
- ストップオーバーを2回入れても航空券の代金は跳ね上がりません。つまり、「ソウル→羽田」、「羽田→石垣→名古屋→石垣→羽田」、「羽田→ソウル」の3つのブロックに分けて、これらを週末に分散させた日程を組むことができます。(最短で3週間で1サイクル)
- 発券場所、つまりへソウルへの羽田⇔ソウルの往復航空券が別途必要になります。LCCとかマイルでの特典航空券で確保するのが一般的です。ソウルはLCCなどの他の渡航手段が多かったり、距離が短いのでそもそも航空券代金が安かったり、クアラルンプール等の他の発券場所と比較してソウルへ向かう為のコストを抑えることができる点はメリットだと思います。
- 大分空港に修行で行ってみて気付いたのですが、九州の空港とソウル間はLCCがいろいろ飛んでおり、LCCで東京⇔ソウルが5万円台なのが、大分⇔ソウルは2万円台でした。ANAの国内線で移動すれば多少でもPPを稼げるので、羽田→九州の空港→LCCでソウルの往復というルートもありかと思いました。
旅程の説明
上記を踏まえた上で、私のSFC修行の旅程を説明します。

No.11の4/21の仙台→那覇は、同じ日には那覇→羽田が取れないので、No.24の5/31で那覇→羽田を取っています。那覇に宿泊しないで4/21に羽田に帰るため、また5/31に那覇に戻る為に、No.12とNo.23で那覇→羽田の往復航空券を購入しています。(航空券の意味的には、No.11とNo.24では4/21~5/31は那覇に滞在していることになっていて、No.12とNo.23では4/21~5/31は東京に滞在していることになってます)同様に、No.17の名古屋→石垣とNo.20の石垣→羽田が同じ日に取れないので、No.18とNo.19の石垣→羽田の往復航空券を購入しています。このようにした理由は、家庭の事情であまり宿泊ができない為と、航空券はスカイコインでの購入なので宿泊と異なり現金の持ち出しがない為です。 やってみて分かった小ネタです。チェックインカウンターで対面で手続きをしたら「本日他にも予約がありますか?他の予約と統合しますか?」を聞かれました。たぶん、例えば那覇を2往復する場合に2つの往復の予約を統合し、1回のチェックインで4枚の搭乗券をまとめて発券してもらえるのではないかと思います。ですが、私の予約の場合、1つが国際線に追加した国内線なので予約が氏名がローマ字、もう1つが国内線で氏名がカタカナになり、氏名が一致しないので予約を一つに統合できませんでした。ですから、もし聞かれても他の予約はないと答えた方が無難です。