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プレミアムポイントとは
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プレミアムポイント(通称:PP)とは
マイルを貯める為にほとんどの人がANAマイレージクラブに入会すると思いますが、マイレージクラブの会員は普通のマイレージクラブ会員(平会員)とプレミアムメンバーと分けられています。さらに、プレミアムメンバーの中もブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドの3段階に分けられています。つまり、平会員→ブロンズ→プラチナ→ダイヤモンドの4段階に分けられています。そして、これらのどの段階なのかを判定するのに使用されるのが「プレミアムポイント(通称:PP)」です。
PPは基本的に長距離のフライトほど多く貯まるのでマイルと似ていますがマイルとは別のもので、PPはステータスの判定でしか使用できず、マイルのように何かと交換できたりしません。搭乗するとマイルとPPは別々に獲得できますが、獲得できるポイント数やマイル数の計算式はPPとマイルとは異なります。
PPとマイルの計算方法
修行でよく利用される羽田→那覇をANAカード(ANAのクレジットカード)を未保有の平会員がANA SUPER VALUEで購入した場合に獲得できるPPとマイルの計算結果です。

※ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーションで計算できます。
以下が国内線のPPとマイルの計算式です。ボーナスマイルが付かない条件だと、国内線は路線倍率が2倍なので、PPはマイルの2倍になります。
PPの計算式
(区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × 路線倍率) + 搭乗ポイント
マイルの計算式(「プレミアムステイタスまたは利用カード別積算率」はボーナスマイルの加算分です)
区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × (100% + プレミアムステイタスまたは利用カード別積算率)
計算式の内容を説明します。
区間基本マイレージはフライトの距離です。厳密に計測した距離のことではないようで、例えば、羽田と成田では同じ数値になります。これが計算のベースになるので、基本的には長距離のフライトの方が計算結果は大きくなります。那覇⇔千歳のANA便は無くなったそうで、現在の国内線の最長路線は羽田⇔石垣で区間基本マイレージが1,224マイルだそうです。
クラス・運賃倍率は航空券の種別次第で、150%, 125%, 100%, 75%, 70%, 50%, 30%のどれかになります。 搭乗ポイントも航空券の種別次第で、400, 200, 0のどれかになります。 クラス・運賃倍率と搭乗ポイントはANA国内線利用運賃一覧表で確認できます。(左端の「積算率」が「クラス・運賃倍率」のことです) クラス・運賃倍率と搭乗ポイントは高い座席クラス(ファースト、ビジネス、プレミアム)だと大きくなり、エコノミークラスでも高い価格で購入すると大きくなります。
路線倍率は、国内線は2倍、アジアの国際線は1.5倍、その他は1倍と決まっています。 基本的にはフライトの距離が長ければ区間基本マイレージが増えるのでPPは多くなりますが、路線倍率の違いによる影響はかなり大きく、また 国内線は国際線よりも航空券が割安で、路線倍率は2倍なので、国内線の方がコスパが圧倒的に良く、SFC修行では国内線が利用されることが多いです。
PP単価
SFCではPP単価いう言葉がよく出てきます。これは、PP1ポイントを獲得するのに何円掛かったという意味で、以下の計算式で求めます。
サーチャージ等込みの航空券の代金 ÷ 獲得できるPPのポイント数
例えば、2万円の航空券で2千ポイントのPPを獲得できる場合はPP単価は10円になります。この航空券が3万円ならばPP単価は15円になります。 PP単価が8円~12円であれば優秀だと言われています。8円よりも少なければもっと優秀で、例えば6円台の場合もあるそうです。
PP単価は、SFC修行全体の予算や価格感の目安にもなりますし、個々の航空券を購入する際の目安にもなります。 5万ポイントのPPを獲得する為に必要な金額は、PP単価が8円であれば40万円、12円であれば60万円になるので、SFC修行の目安の予算は40万円~60万円ということになります。 また、航空券の価格はシーズン・曜日・時間帯・空席状況などの様々な条件で大きく変わります。修行の為に沢山の航空券を色々と見ていると訳が分からなくなってくる場合もあり、PP単価は価格のコスパがどの程度かを知る目安になります。
積算率の重要性
計算式のクラス・運賃倍率は「積算率」と呼ばれることが多いようですが、この積算率はコスパとタイパの点で重要です。
例えば、タイムセールで販売されるエコノミークラスの航空券は安いのですが、積算率が50%になるのでPP単価は悪くて修行には不向きだそうです。逆に、プレミアムクラスはタイムセールの販売でも積算率は125%のままなので、価格が安ければPP単価が良くて修行向きになります。 ソウル発券のビジネスクラスは国際線の往復の部分のPP単価は悪いですが、追加する4フライト分の国内線の積算率が100%になるので全体のPP単価は8円台と優秀になります。
積算率が100%や125%の場合、修行に必要なフライトの回数は少なくなりタイパが良くなります。 エコノミークラス(75%)で羽田⇔那覇(石垣)を1日2往復(4レグ)を8日間が修行の基本パターンだそうです。(1,476ポイントを4レグで1日に5,904ポイント、8日間で47,232ポイント) これをプレミアムクラスにすると、2,860ポイント(搭乗ポイント400込み)を4レグで1日に11,440ポイント、4.5日間で51,480ポイントになります。
(参考)マイルの計算
マイルの計算式の「プレミアムステイタスまたは利用カード別積算率」は、プレミアムメンバーのステータスと保有しているANAカードによって積算率が決まります。 プレミアムメンバーの場合、ダイヤモンドは115%、プラチナは90%、ブロンズは40%を基礎として、ステータスの継続2年以上だと+10%、ANAゴールドカードかANAカードプレミアムを所有していると+5%になります。平会員の場合、ANAスーパーフライヤーズカードプレミアムとANAカードプレミアムは50%、ANAスーパーフライヤーズカードゴールドは40%、ANAスーパーフライヤーズカード一般は35%、ANAゴールドカードとANAワイドカードは25%、ANAカード一般は10%になります。基本的にプレミアムメンバーの方が積算率が高いのでそちらが採用されますが、ブロンズでANAカードプレミアムの場合はANAカードプレミアムの50%の方が高いのでそちらが採用されます。プラチナ以上になると積算率が大幅に上がるので、マイルが貯まりやすくなります。
修行前にANAゴールドカードを作った方がいい
修行開始からブロンズになるまでの期間のボーナスマイルの獲得の為にANAゴールドカード以上を発行しておいた方が良いと思います。SFC入会時にクレジットカードの審査で落ちたら困るので、修行を始める前にSFC入会時に保有したいクレジットカードを発行しておくべきだと言われています。ANAスーパーフライヤーズカードゴールドとANAスーパーフライヤーズカード一般は年間費用がほとんど同じでゴールドの方にした方が良いので、ANAゴールドカードを修行前に発行しておいた方が良いです。ANAカードで航空券の購入すればマイルが貯まります。