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SFC修行を始めました

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経緯

ANAカードでマイルを貯めて、コロナでマイルの有効期限が延長されたこともあって大量にマイルが貯まりました。 ですが、使うタイミングがないまま2024年3月末に有効期限切れを迎えてしまい、大量のANAスカイコインに交換して1年間の延命措置をしましたが、 今度は2025年3月末に交換したスカイコインの有効期限を迎えるので2025年4月からSFC修行を開始しました。

SFC修行

SFCは「スーパーフライヤーズカード」の略で、ANAマイレージクラブのプレミアムメンバーのステータスがプラチナ以上になると入会できるANAのクレジットカードです。

ANAのマイルはANAマイレージクラブに入会すると貯めることができますが、利用頻度や利用金額が多い会員は「プレミアムメンバー」(いわゆる上級会員)として扱われます。プレミアムメンバーには、ブロンズ→プラチナ→ダイヤモンドの3段階のステータスがあります。ステータスはプレミアムポイント(通称:PP)で判定され、メンバーが獲得したPPが3万未満は平会員、3万以上がブロンズ、5万以上がプラチナ、10万以上がダイヤモンドのステータスになります。プレミアムポイントの詳細については"プレミアムポイントとは"をご参照ください。

SFC会員になるとプラチナとほぼ同等のサービスを受けることができ、クレジットカードの年会費を払うだけでSFCの資格を維持できます。プレミアムメンバーは、獲得したPPがステータスの条件に到達した時から翌年末までが有効期間で、ステータスを維持する為には毎年たくさん飛行機に乗り続ける必要があります。

SFCへの入会資格であるプラチナのステータスを得る為に5万PPの獲得を目指すことをSFC修行といいます。ちなみにダイヤモンドのステータス獲得を目指すことをDIA修行といいます。

旅程

以下が旅程です。スカイコインの有効期限を迎える為、3月末の時点で航空券を購入済みです。

表1 旅程 旅程

フライト数は計27回です。フライトの回数のことは「1フライト」ではなく「1レグ」と呼ぶそうなので「27レグ」になります。 関東在住なので羽田が起点となります。修行に掛かるコストを考えると、沖縄行きのチケットが安くなる1月と2月に羽田と沖縄の往復を繰り返すのがオーソドックスな修行方法のようですが、修行の準備を始めたのが3月だったのでこの方法で行うには既に手遅れでした。

そこで、海外発券と複数都市を組み合わせた方法で修行することにしました。

海外発券とは海外から日本への航空券を購入して海外の空港で航空券を発券することです。 航空券の価格は様々な要因を踏まえて決まるらしく、発券する国によっては日本から海外への航空券よりも海外から日本への航空券の方が大幅に安い場合があります。例えば、ソウル発の場合、羽田⇔金浦のエコノミークラスの航空券よりも金浦⇔羽田のビジネスクラスの航空券の方が安い場合があります。

複数都市というのは、ANAの国際線は往路と復路のそれぞれに2回までの国内線を格安で追加することができ、つまり、国際線の往復の2フライト、国際線の往路に追加する国内線の2フライト、国際線の復路に追加する国内線の2フライトの計6回のフライトを1つの航空券で購入することができます。(ANAの場合、国際線予約の画面で「複数都市」を選択すると、6つまでの旅程を入力する画面が表示されます)国内線を4つも格安で追加できるので修行をする上での大きなコストメリットになります。さらに、複数都市で国際線がビジネスクラスの場合、国内線はエコノミークラスになりますが、PPの積算率は100%になります。通常の修行では75%になることが多いので、4回の国内線が全て100%になると金銭的にも時間的にもメリットがあります。(少ないフライト回数(=少ない時間)でPPを稼ぐことができます) 海外発券の詳細については"海外発券とは"をご参照ください。

表のNo.2~7、No.8~11,24,25、No.14~17,20,21の3つがそれぞれ複数都市の航空券です。例えばNo.2~7は、No.2の往路の国際線の金浦→羽田に羽田→石垣→名古屋の2フライトを追加し、No.7の復路の羽田→金浦に名古屋→大分→羽田の2フライトを追加した計6フライトで1つの航空券になっています。

航空券には、往復、片道、マイルで購入する特典航空券、複数都市、オープンジョー等の様々な航空券の種類があり、この修行では8つの航空券を購入しました。それらの航空券を一覧にしたのが以下の表です。

表2 航空券一覧 航空券一覧 (表1「旅程」と表2「航空券一覧」は航空券の列と対応していて、行を同じ色で塗ってあります)

以下は各航空券の説明です。

  • 1~3: 海外発券の複数都市航空券
  • 4, 5: 国内線の往復航空券(羽田に戻ってくる為のフライト)
  • 6: 片道航空券(8の続きで羽田に帰る為のフライト)
  • 7, 8: ANAのマイルで購入した特典航空券(海外発券の発券場所まで往復するためのフライト)

航空券の総額は557,863円で、獲得できるPPは52726、PP単価は10.58円です。 PP単価とは、1ポイントのPPを獲得するのに何円掛かるかで、8円~12円ぐらいが標準的だそうです。 8円だと8円×5万ポイントで総額40万円、12円だと12円×5万ポイントで総額60万円で、40万円~60万円が標準的な修行の費用になるようです。 その他に、空港までの交通費、宿泊代、海外発券の場合の発券場所までの交通費(LCC等の航空券代金や特典航空券に必要な現金など)も必要です。